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暮らしやすくするために

暮らしやすくするために

ものが見えにくくなったり、筋力が低下していることがあります。
段差の解消や、手すりの設置、照明の調節、物の整理など、歩きやすい環境を整えましょう。
手すりは不安定だと逆効果です。設置前には専門家に相談してください。
よく使うものは置く場所を決め、見やすいようにラベルを貼ったり、透明な引き出しを利用してみましょう。
大きな変化はストレスになりやすいので、模様替えなどはなるべく控えましょう。
例えば、茶色い机の上に茶色の箸、白い茶碗の中の白いご飯などが見えにくいことがあります。
トイレは便器も壁も白い場合がよくありますが、便座がはっきり見えるように床や壁紙を変えるなどの工夫をしましょう。
決まった時間に食事をする、日課を作るなど規則正しく、時間割的な生活をすることで落ち着いて過ごすことができる場合もあります。
アルツハイマー型認知症は時間の把握がむずかしくなっていきます。時計の文字盤が読みにくくなるので、デジタル時計の方が理解しやすいでしょう。
わかりやすい形でご本人が確認できるようにしてください。
日課を書き込むのもよいでしょう。

穏やかな会話のために

穏やかな会話のために

話の理解に時間がかかります。
ご本人のペースに合わせることで混乱が防げます。
また、皆の話のペースについていけないと仲間外れにされているように感じることがあります。
なるべく短文にして、ゆっくりと落ち着いた口調で話しかけ、理解しているかさりげなく様子をみましょう。
事実でないことを事実と信じ込み、訂正がきかなくなることを妄想と言います。
今までできていたことができなくなってきた不安や、失敗が増えてきたことにより、妄想が始まりやすくなります。
ご本人は事実だと信じているので、違うと言われても納得できません。否定されることでかえって妄想が強くなることもあります。
ご本人にとっては初めての質問です。
心配していることや気になっていることだと理解して、初回と同様にやさしくわかりやすく答えましょう。
うんざりした態度での返事は、ご本人に「嫌な人だ」という印象を残してしまいやすいです。

生活を楽しむために

生活を楽しむために

その状況から失敗の原因を考え、取り除くようにしましょう。
責められると自信を失ったり、怒りの感情がわいたりしやすいです。
自分を守ろうとする本能が働くので、責められても「自分がやったのではない」と認めることができず、他者のせいにして関係が悪化してしまうこともあります。
他者との交流は、心身にとても良い影響を与えます。
初めはご本人が利用を嫌がるかもしれません。
参加中の様子をみて、辛そうでなければ利用を継続してください。
場合によっては事業所の変更も良いでしょう。
送り出すときにせかしたり、帰ってから感想を細かく聞いたりすると行くのが嫌になってしまうこともあるので気を付けましょう。
今までできていたことができなくなっていくことはご本人のもどかしさや不安につながります。
自信を失わないように失敗体験は減らしたいものですが、かといってサポートをたくさんすることも自尊心を傷つけたり、自信を失わせることにつながります。
苦手になってきた部分だけをさりげなくサポートしていきましょう。
ご本人がしたことにお礼やねぎらいの声掛けをしていきましょう。
やりがいを感じることは大切なことです。何かご本人の役割があるといいですね。