大切なものがなくなって困っていることに共感をしながら一緒に探しましょう。
周囲の人が見つけた場合は、本人が見つけられるよう誘導しましょう。自分で見つけたことにより自信の回復や安心感を得ることができます。逆に人に見つけてもらった場合は、「その人が隠していた」との不信感を持つことがあります。
また、見つかった時には一緒に喜ぶと、「この人が盗んだかもしれない」との気持ちが軽減しやすいようです。
日ごろから財布をしまう場所を確認しておき、できるなら定位置のラベルを貼りましょう。また、収納場所がたくさんあると、見つからなくなりがちです。本人と話し合いながら物や家具を減らすのも良いでしょう。
認知症の進んでいる方には似たような別の財布を見つけてもらう、などの方法で落ち着くこともあります。大切なもの(通帳、保険証、印鑑)は渡さず、それに似たもの(古いバージョンのもの)などを代用しましょう。