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認知症疾患医療センターとは

認知症のある方やそのご家族が住み慣れた地域で
安心して生活するための支援のひとつです。
都道府県や政令指定都市が指定した病院に設置するもので、地域の保健・医療・介護関係などとの連携を図りながら、認知症に関する鑑別診断や症状への対応・相談を行う専門医療機関です。八事病院では名古屋市からの指定を受けて2021年4月より認知症疾患医療センターを開設いたしました。
認知症疾患医療センターの役割

センター長挨拶

八事病院ではこれまでも認知症への対応を精神科救急やアルコール医療と並ぶ三本柱の一つと位置づけてきました。最近では新規の受診や入院の1/3は認知症の方が占めるほどになり、認知症の方の心理面や行動面の症状(BPSD)への対応については実績があります。また精神科病院には珍しく内科病棟があるため身体合併症も軽度なものであれば対応できます。それらが評価され名古屋市から指定をいただくこととなりました。

当センターでは精神科と神経内科がタッグを組んで鑑別診断を行います。鑑別診断のための検査のうち、CTなどは当院で行い、MRIやSPECTは必要に応じて連携している病院で行います。
怒りっぽさ、暴力、徘徊、といった認知症の心理面や行動面の症状(BPSD)への対応(急性期対応)もしておりますので、まずはご連絡ください。

認知症はなられたご本人だけでなく、ご家族や身近な方々も心配ごとや困りごとを抱えていらっしゃいます。ご本人もご家族も心豊かで安心と満足を感じられる生活を続けていただけることを願って、当センターを必要とする皆様のお力になりたいと思っています。

2021年4月
八事病院認知症疾患医療センター長 吉田伸一